田植えと稲刈りは「常識」領域でマスト。おさえておきましょう。

ちょっと知っておきたい話〜お受験コラム

コラム4

受かる子と受からない子は、何がどう違うのか？

受かった子供と残念だった子供、見比べても大きな違いはないことがほとんどです。
でも小学校受験で成功する子は複数校から合格をいただき、
残念だった子供は軒並み全滅。
親の職業や祖父母も含めたステイタスも、大きな差があるとは思えないのに、
かたや合格かたや残念となるその違いはどこにあるのでしょう？

双方ともコネらしいコネがないことを前提とするならば、
どうやらその差は、何が何でも難関　・名門小学校に入れたい！というママの執念です。
ママ自身が私立小出身だったり、祖父母にそれなりの背景があるといった
先天性家庭力が優れているのとは異なり、
この場合は後天性家庭力＝ママ力が違うということです。

パパは公立育ちで大学からマーチか早慶レベル、お勤めはどうってことない
普通の上場企業クラス。そんなパパは、そこまでして私立小なんかに入れなくても、
とたぶん思っています。
そしてどうやらママも小学校は公立。中受か大受を経てまあまあの大学へ。
家柄も極めて普通（らしい。どこにもコネがないくらいなので）。
こういった背景でありながら、何が何でも私立に入れることを決めたママたちは、
はっきりいって、ギョッとするほど必死です。

個人の先生を渡り歩き、当然ながら大手も掛け持ち。
幼児教室の講座の終了後には、先生を独占してひたすら相談。
後ろで待っている人のことなど、まったく目に入っていません。
受験する学校に関しては、知り合いの知り合いの知り合いくらいまでの
伝手を辿って情報収集＆願書の添削を頼み、
夏休みはほぼぎっしりどこかしらの講座を受講していたりします。
ペーパーは新年中からやらせているので、こぐまのひとりのとっくんなんて、
新年長の春にはほとんど終わっていそうな勢いです。

で、当然ながら、そんな子供は模試の成績はいいんですよ。
こう言っちゃなんですが、お受験の内容にあわせて
徹底的にHow　to仕立てで育てられていますから。
でもどこかアンバランスで、おとうさま、おかあさまと呼ばせておきながら、
祖父母のことはじいじ、ばあば、あるいはおじいちゃん、おばあちゃん
だったりするんですよね。

傍で見ていると思います。
あそこまで必死だと、逆に厳しいんじゃない？
学校側だって、そういう強烈な母親はわかるわよ、数見ていらっしゃるんだし。

でも蓋を開けてみると受かっているんですよ（含補欠）。
当然ながら、男子校あるいは女子校メインですがね。
もちろんチラホラとはいえ早慶にも、しっかり潜り込んでいます。

という事実を踏まえると、そういったママからも学ぶことがあるはずです。

ツボをおさえた情報をもち（この場合はアチコチで仕入れた大量の情報を、
在校生保護者の意見で取捨選択）、
子供のペーパーの完成度が高く（年中時から毎日何時間もやらせていますから）、
普通に躾けられている（もともと聞き分けのよい子供が多いらしく、
ママに似て負けず嫌い＝頑張り屋さん）。

執念＝ママ力があれば、それなりの学校にご縁をいただけるのです。

考えてみればママが微妙なだけで、子供は躾ができていて、
根性があり忍耐力も身についているし、聞き分けもいい。
そしてほとんどの場合、月齢が早くペーパーもできる。
学校に入ってから手がかからない子供なので、数打てばどこかしら受かっても
不思議はないというものです。
ただ子供に悪影響がでてしまった場合は全滅となるので、紙一重なんですけどね。

そういうママは、子供が念願の私立小学校に入っても変わりません。
他人の習い事情報に敏感で、
今度は大学受験（慶早の場合は大学院留学）目指してまっしぐらです。
周りの冷ややかな視線は、たぶん目に入っていません。
その後の伸びはその子次第でしょう。
環境は用意されているので、その子がもって生まれた能力が高ければ成績上位、
そうでなければそれなりになってしまうだけ。

というわけで、フリー枠が少ない共学四天王（幼稚舎・学習院・青学・成城）を除いた
女子校や男子校は、難関・名門校といえどもいまや庶民だらけです。
似た価値観をもつ家庭の子供と過ごさせたい、と考える私立小出身のママは、
いまどきなら共学校を狙うのが賢明かもしれません。