お受験準備マニュアル
13.本番用の服をオーダーする
お受験服のオーダーのタイミングは、願書用の写真撮影予定日から逆算します。8月上旬には届けていただけるタイミングまでにオーダーを終えましょう。とはいえ、早いほうがいいかといえば、そんなことはありません。子供は日々成長します。しかも夏にグンと背が伸びます。
試験当日にきついものを着せるのは可愛そうですし、ダボダボの服もみっとないですよね。なので遅いにこしたことがありません。
男子はサエグサ・ファミリアなどのプレタが主流ですが、女子はオーダーを好む親も多いようです。個人の先生についている方は、ほとんどオーダーなさいますね。先生によっては、アトリエに同行し、選んでいただけたりするようです。ちなみにオーダー派の男子は、アトリエ秋山が人気です。
よつばやアトリエ秋山、成城Miohなど人気のアトリエでは3月くらいから受注会が始まります。受験校を伝えると、同じデザイン、お刺繍の服の方と当日遭遇しないように、もろもろ配慮していただけます。
8月上旬の受け取りを前提にしたぎりぎり遅いオーダーのタイミングは、アトリエや年度によって異なります。3月上旬に一度、GW前にまた問い合わせておくといいでしょう。
オーダー服は納期が遅れる場合が少なくないので、早めの納期で設定しておいた方が安心です。
男子は半そでシャツ、ベスト、半ズボンの3点セットでどこでも対応可能ですが、女子は、受験校により異なります。
幼稚舎は体操着に着替えるので脱ぎ着にてこずらないワンピースなど。
学習院・雙葉・白百合・立教女学院・聖心・東洋英和・女学館は(紺の)ジャンバースカートと半そで白シャツが基本。
青山・成城・早実はキュロット・半そでシャツにベストが基本です。
ちなみに豊明は女子校ですが、キュロットです。
立教女学院は体操のお試験日がペーパーの翌日なので、迷われる方もいるようですが、こちらはキュロットはNGです。両日ともジャンバースカートででかけましょう。
幼稚舎ワンピースなる前開き隠れファスナーの服(本当にババッと脱げる)もありますが、よほど不器用でない限り、まったく必要ありません。
また似合っていれば、必ずしも紺色を着る必要はありません。スカート部分がチェックなどというレベルなら、学習院を除けば気にする必要はないでしょう。グレーは何も問題ないでしょう。実際にお試験に出かけると、思いのほか色とりどり、の印象を持つかもしれません。
またジャンバースカートに合わせて作ることが多いボレロですが、これはまったく必要ありません。試験のときは親が預かりますので、活用できるとしたら、行き帰りと面接(写真撮影も?)くらいです。行き帰りはボレロではなく、カーディガンやコートをきている子供も普通にいます。
どうしてもワンピースを着せたい場合は、身頃に余裕があるデザインを選びましょう。リトミックで片手を上げたときに、裾が上がってみっともないほど脚が見えやしないか確認してください。妙なシワがよることなく、問題なく腕を上げられるかどうかもチェックが必要です。
オーダーの話ばかりをしましたが、つるしでもほとんど問題ありません。ただ有名なブランドの服になればなるほど、試験会場で同じ服を着ている子供と会う可能性が高くなるようです。これはあまり気持ちがいいものではありません。
プレタなら、クチュールファミリアはおすすめです。お値段はオーダーとあまり変わりませんが、素材も仕立てもよく上質なものであることが、ひとめでわかります(洋服好きの人なら)。
あとほとんど予断ですが、女子の前髪について特にこだわりがないのなら、前髪をのばして試験本番にはおでこを出すスタイルでのぞめるようにしておきましょう。これはおでこを出した方が、精神年齢が高そうかつ賢そうに見えるというのが理由です。
学校説明のパンフレットを見ても、女子校に在学中の多くの子供は、おでこ出しスタイルが主流です。