お受験準備マニュアル　

３.ご紹介者を探す

ご紹介者がいなければ、難関名門校からご縁をいただけないのかといえば、まったくそのようなことはありません。某難関大学附属小の女子を除けば、それなりの数のフリー枠が用意されていると見受けられます。
（某難関大学附属小女子にフリー枠がないというわけではありません。フリーで合格する女子は毎年一応いるといわれています）
しかしながら人気の学校であるほど、それなりの関係を駆使して試験にのぞんだ方のほうが、その甲斐あってかどうかはわかりませんが、結果としてご縁をいただく率が高いような気がするのも現実です。

デリケートな内容のためまわりくどい文章となっておりますが、要はあるものはなんでも使いなさい！そのための努力は早く始めましょう！　という話です。
ご紹介は邪魔になりません。
また早めにご紹介者が見つかれば、ご紹介者おすすめのお稽古を中心に受験準備を始めればいいわけですから、迷わずにすみます。

「ご紹介者」という言葉にこれまでご縁がない方が、誤解をするといけないので補足します。

ご紹介者がいることと裏口入学は、まったくの別ものです。「正しいご紹介者」にお願いする場合、お金は一銭もかかりません。その方を介して学校や学校関係者にお金やそれに準じるものを渡すこともありません。

正しいご紹介者は、学校関係者に何らかの紹介をしたくらいでお金や高額な品物を受領するのは、プライドを損なうことだと考えます。ご紹介いただいた側も、お金の話は失礼に当たるので一切しないのが慣例です。ただ、ご紹介いただいた側は合格決定後、学校から正規の寄付のご案内をいただいたときに、ご紹介者に恥をかかさない＝まとまった額の寄付金を、と自然に考えるようです。

もし「運動資金（活動費）」を要求する方とご縁があり検討する場合、結果が残念でもギャンプルですっただけ、とあっさり考えられるかどうか熟考をおすすめします。また金額は、合格発表が近づくにつれかさんでいき、結果として複数回の分納になり予算を大幅にオーバーした、ということもあるとかないとか。さらには補欠に入るのにも運動資金のお電話がかかってきたという話もあったりするようです。これが所謂裏口ですね。
ほとんど勝手に黄金の菓子折りを渡したような場合は、それこそお話にならない可能性が高いと思っておいたほうがいいでしょう。
ご紹介いただいた後のプロセスは、それこそご紹介者によりさまざまなようです。

参考までに、ご紹介のタイミングとしては、５・６月中迄に動いていただきましょう、という話が巷では囁かれていたりします。しかしながら５・６月はご挨拶程度のレベル。本番はお試験後→合格発表前日～直前（学校により異なる）という説に、一票入れたい気がします。

また、一般的に使われるコネクション（コネ・縁故）という言葉は、考査で配慮していただけるよう話を通していただけるご紹介者や合否の判定に口を出せるレベルの学校職員とつてがあることをさします。学校の卒業生、学校に子供を通わせている、通わせていただけの保護者、考査に関与しない職員は、関係者という表現が使われることが多いようです。

仮に関係者である卒業生Aが子供の受験に際して、元担任である現校長先生（教頭先生でもなんでもいい）にご挨拶に伺ったら、その時点で縁故を使った、ということになります。そしてその子供がご縁を頂いたとしましょう。でも実は、その子は試験の出来がよく、元担任の現校長先生があと押しする必要もなく、合格コーナーに書類が置かれていました。縁故とは関係なく、合格したわけです。
でも部外者には、いただいたご縁が縁故によるものなのか、実力なのかはわかりません。おそらく園ママの噂的には、縁故合格したことにされてしまう可能性が高いでしょう。

ご紹介者はいないよりはいたほうが格段に有利な場合も少なくないといわれていますし、学校職員の知り合いも同様でしょう。入学すれば少なくとも6年間、長ければ12～16年もお付き合いするわけです。どちらでもいいのであれば、得体が知れない家庭よりも、素性が知れた家庭のほうが何かと安心、と考えるのは自然です。

学校の卒業生や学校に子供を通わせている、または通わせていた保護者を知っていても考査が有利になるとは思えませんが、内部情報を教わったり、願書の添削をお願いしたり、お稽古の教室を教えていただけたりするメリットはあるかもしれません。

いずれにせよ、つてをたどってみると、いろいろなことがわかったりします。
が、何も見つからないからといって悲観する必要はありません。お受験に必要な情報はほとんどすべて、幼児教室で手に入りますから。

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