お受験準備マニュアル
19.面接に伺う
幼稚舎は面接がありません。
暁星、早実は1次試験通過者のみ面接が行われます。
立教・青学・白百合・立教女学院・聖心・英和・女学館は10月中に事前面接が行われます。
学習院・成城・雙葉・豊明・成蹊は11月の考査中です。
都内のみの受験だと、最初の面接は事前面接を行う学校のいずれかです。カレンダーにもよりますが、10月2週から始まる学校は始まります。
平素から子供と真摯に関わってきた親子なら、気負わずにありのままで接すれば何も心配はありません。
とはいえ、学校への理解度をはかる質問に対しては、それなりに対策が必要です。まして第一志望ならすらすらと的を得た答えができる親でも、第2志望以下となると言葉に詰まったりしがちです。学校説明会や学校行事に、パパを引きずってでも同行させましょう、というのはこの日のためといっても過言ではありません。
服装ですが、ママは制服と化しているであろう、紺のお受験スーツ。
靴やバッグは黒(紺でも可)の革が定番です。メイクは美人度よりも清潔感を重視。肩下の長さがあるなら、シニヨンにまとめましょう。いずれにせよお辞儀をしたあと、髪を触らなくても形になるスタイルに事前に整えておきましょう。
指輪は結婚指輪ひとつにしておきましょう。青学成城に関しては、派手過ぎなければさらに重ねても、なんの問題もないといわれています。
女子校へは冠婚葬祭系の黒バッグで、青学・成城にはケリーで、と使い分けているママも普通にいるようですが、意味があるのかないのかは、まったくわからないというのが本当のところです(たぶん意味ないです)。
時計はパパ・ママともこのような場は革ベルトというのが常識です。
パパはシングルの紺やグレーなどのスーツが基本です。シャツは白。柄や色ものを着たがるパパもいるようですが、マイナスになる可能性を孕むだけで、得することは何ひとつありません。我慢してもらいましょう。ネクタイは、派手でなければ好きなもの、縁起のいいものをしてもらいましょう。
子供は本番用に用意したお洋服で。面接といえども、上着を着る着ないは好き好きです。子供の見た目の印象が暗い、という気がしている場合は、白の面積を増やした方が明るい印象になりますので、上着は着ないでのぞみましょう。
スリッパですが、誰もスリッパの良し悪しは気にしていません。
ママはヒールつきの高級なものでも、折りたたみの携帯用でも、ピンとくるものを選べばいいだけです。ただ歩くとパタパタ音がするのはみっともないのでやめましょう。事前にチェックしておいてください。
ちなみに先々使えるのは折りたたみの携帯用スリッパです。色は紺色にしておきましょう。リボンがついていたりするのは何も問題ありませんが、ドットなどの柄物はやめておきましょう。
「これこれの派手な人がいて〜」といった話も聞きますが、そういった方は自分自身が卒業生で、しかも既に在校生の保護者だったりします。一見さんのすることではありません。
パパのスリッパに関しても同様で黒か紺色であればどんなものでも構いません。とはいえ、携帯用スリッパは、スーツ姿にあまりにマッチしないので止めたほうがいい、という意見が圧倒的です。先々で、父親がスリッパ持参で学校に出向く機会は滅多にありませんので、この機会に革などの上質なものを入手しておくといいでしょう。
パパの足のサイズが標準であればよりどりみどりですが、幅広ビッグサイズの場合、探すのに苦労します。革製の高級なものになると日本で探せず、海外から取り寄せたなどという大袈裟な話も聞きますので、早め入手しておくことをおすすめします。
医師などで普段からスーツに上靴を履きなれたパパは、いつもの、でのぞもうとするのが普通ですが、その場合、つま先が隠れるタイプであるかどうか、再度確認しておきましょう。つま先が開いていることが理由で落とされることはまずありませんが、待合室でなんとなく肩身が狭い気分にならないようにという配慮です。
他の持ち物は、スリッパや子供の上靴、マニュアルが入るサブバッグですね。参考までにこの時期は、防寒用のコートはまず必要ありません。
とはいえ、雨は降るかもしれません。横殴りの大雨が降った場合を想定して、パパ・ママ・本人の3人分のレインコートかそれに準じるものは用意しておいた方が得策です。
スリッパ・上靴を持参しない学校で子供に雨靴を履かせる場合、革靴を持参することを忘れないようにしましょう。またソックスが汚れる可能性があります。子供の分はもちろんですが、パパの分も持ちましょう。
当日の朝ご飯は、子供が面接で聞かれてもいいものにしましょう。
それかあまりすすめられたものではありませんが、答えを用意すべく、朝食は面接で答えたり絵を描かれても困らない、毎日同じ献立にしてしまいましょう。あるいは本当に答えとして用意しておくと安心です。
はしごをする場合で時間が空くなら、「今日はいままで何をしていましたか?」と子供が聞かれても嘘をつかずにすむようにしておきましょう。
公園に立ち寄り、ブランコの立ちこぎ2分、それだけで十分です。洋服が汚れると困りますから。
●持ち物のまとめ
受験票を始めとする学校に指定されたもの
面接マニュアル
パパとママのスリッパ
子供の上靴
ウエットティッシュ型靴磨き
(電車の中などで突然気になったりします)
携帯用ヘアブラシ
携帯用整髪料・ピン
(子供の髪が乱れたときの為に)
折り紙・絵本・あやとり・お絵かき帳など
(学校によっては、1時間とか待たされることも)
子供のポケットにハンカチとティッシュを入れる
その他 バンドエイドなど適当に
上記がすべて入るサブバッグ
■雨が降ったら これもプラス
雫拭き用タオル
靴の雫拭き用タオル(スリッパ不要の場合)
かさ袋(必要な学校は滅多にないので持っているなら)
場合によっては子供の革靴
3人分のコートが入る大きめサブバッグ
■はしご途中で時間調整する場合
こういうときに限って飲み物をこぼすかもしれません。
妙な場所で転ぶかもしれません。
荷物に余裕があれば、子供の替え服を。
余談ですが、届いた受験票はすべてバッグに入れておくようにすると、うっかり他校のと間違えた、という失敗を防げます。